Concept
日本の誇る伝統文化の中で、漆器は様々な発展を遂げてきました。けれども、その豊かさを現代日常生活で味わうことは殆どありません。それぞれのじだいの人々に愛され、息づくことこそ工芸の本質があると私達は考えています。
漆のイマージである艶や繊細な技術の美しさもさりながら、手に馴染む 塗り立ての質感や素材の味もた、漆の豊かな表情だと考えます。物や情報のあふれる生活の中で、自分を見失うことなく、暮していくための作品作りをすることが 私たち二人の願いです。
従来の漆のイメージを覆す、ざっくりとした肌合いと艶消しの塗り、また彩り豊かで明るい色調の漆絵。昔ながらの工程を現代感覚で再編集した、素材とデザインの組み合わせの数々です。
漆の下地による荒い刷毛目や多数の波地を肌に、レリーフ状に厚みをつけた彩漆画は漆工芸ならではの作品に仕上がっています。
引出型のジュエリーボックスや手許箪笥は演出力の高いインテリとなっています。飾皿や鉢には古典柄のアレンジが映え 刺し子文様を地紋にしたシンプルな器類、アートな装身具・ボールペンなど、今の暮らしのスタイルをそのままで楽しめる漆のアイテムとなっています。
季節を分かち合い、心遊ばせる作品達をご高覧ください。